双子の出産
双子の出産当日、私は前述したように、帝王切開を選択することになりました。
詳しくは、前回の投稿をご覧ください。➡前回の投稿はこちら
帝王切開では、最近では静脈麻酔も併用して全身麻酔で行う病院もあるようですが、
私が出産した病院では、腰椎麻酔だけで意識はある状態で手術が行われました。
腰椎麻酔の際、『背中を丸めておへそみてねー』と言われます。
もちろん、集中治療で働く看護師の私は何度も腰椎穿刺や腰椎麻酔の様子をみたことがあります。
なので、なぜそうしないといけないかはもちろん、どうすれば穿刺しやすいかもわかっています。
・・・ですが、お腹が出すぎていて思ったように体位がとれません(笑)
なんなら、臍なんてちょっと首を下にむけるだけで見えるし・・・
足を曲げようにもお腹がですぎて曲げられません(笑)
どうにか腰椎麻酔をして、いざ!帝王切開!!
看護師である以上、モニターにも目がいってしまい、SPO₂下がってるやんとか
SRやな~とか思いながら術中を過ごしました。
麻酔で完全に感覚がないとはいえ、お腹の中をえぐられている感覚です。
赤ちゃんを取り出すときは、思いっきりむねの下あたりを圧迫されて呼吸が苦しくなります。
なかなかの苦しみです。
でも、耐え難いほどのものでは全然ありません。
順調にすすみ、オペ開始から30分もたたない内に、第一子誕生!!!
看護師さんが私の顔もとに連れてきてくれて元気に泣いている顔が見えました。
出産するまで、本当に愛情注げるのかなーとか、かわいいと思えるかな~と思っていましたが、
いざ、10か月ほどお腹の中にいた人を見ると、素直に、かわいいと思いました。
愛しいな~と。
『かわいい』
そう言ったのもつかの間、再び、圧迫地獄~。再び呼吸苦に襲われたあと、第2子誕生!!!
1分後でした。
『2人目ちゃんですよ~』と言って顔もとに連れてきてくれました。
『・・・おんなじ顔やん』
思わず素で突っ込んでしまいました。(笑)もちろん、愛しいとは思いますが
どうやって見分けよう・・・退院するまでに間違えないようになるかなと不安に襲われました。
母は見分けられるとよく言います。もちろん、今間違えはしませんが、
出産のときは、私も初めましてなので・・・(笑)
双子の大半は、体重差があったり、二人とも未熟児で生まれることが多いのですが、
幸い、我が家の双子は2人とも2500gを超えており、
2700gほどあり、二人の体重差も10gもなかったので、NICUに入ることも保育器に入ることもありませんでした。
先生や助産師さんから、これだけ立派な双子は珍しい!とお褒めに預かりました。
産後、私はフェンタニル(麻薬)にアレルギーがあったのか、
激しいかゆみと全身のほてりで苦しみました。
母や義母、夫が面会に来てくれましたが、意識も朦朧としていました。
夫の顔を見た瞬間、激しい嘔気に襲われ嘔吐したことは、覚えていますが・・・(笑)
出産は午前中だったのですが、そのまま疲れ果ててて眠り、気づくと夜になっていました。
ここからは、激しい後陣痛と、創部痛との闘いでした。
看護師さんが、収縮薬の点滴を持ってくると、またくるか~って感じでした。
生理痛の強いようないたみと、創部のズキズキとした痛み。
加えて、足の感覚が戻ったことが嬉しくて、膝を立ててみたり、曲げてみたりすると、
創部痛がきますが、そのギリギリを楽しんでいました(笑)
あ、ここまでは大丈夫。みたいな感じです。
患者さんって、こんな感じなんだなーと術後の自分の身体で遊んでいました。
ちなみに、帝王切開も現在では縦切りと横切りがあります。
私の場合は、横切りだったので、傷がそれほどめだちません。
3回も帝王切開したので、初回よりは多少傷は目立ちますが、
初回の帝王切開の時のあとは、数か月で目立たなくなりました。
パンツに隠れる位置なので、普通であれば、ほとんどわからないと思います。

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