息子が不登校になったきっかけになった病気です。
病気の概要
・起立性調節障害(OD)は、思春期の成長期に急激に身体が変化する時期に起こる身体の病気
・急激な成長に心が追い付かなかったり、内臓の成長が追い付かず、自律神経系に影響を及ぼす病気
・自律神経の機能が悪いために、起床時や起立時に全身への血流が悪くなり、その結果症状が現れる
・横になっている状態から急に起き上がることで、特に頭への血流が悪くなり、頭が痛くなったり、
血圧が下がってフラフラしたり、判断力が低下したり、イライラしたように見えたりする。
起立性調節障害(OD)の症状
・症状は、午前中に強く 午後~夕方にかけてよくなることが多い。
・症状の程度は日によって異なる
・春先~夏にかけて悪くなる
実際の症状
- 朝起きられないなどの起立失調症状
- 朝の食欲不振
- 全身倦怠感
- 頭痛
- 立っていると気分が悪くなる
- 立ちくらみ
- 慢性疲労
- 気分不良
- 動悸
- 寝つきが悪い
- 失神発作
- 思考力低下
- 成績の低下
- イライラ
- 頭痛
- 腹痛 などなど・・・・
症状はいつまでつづくのか
起立性調節障害(OD)では、上述したように、日によって体調も違い、
毎日起きられず学校に行けないことが続き、親も子どもも、『いつまでつづくのか・・・』と不安になります。
私自身、まだ起立調節障害真っ只中の息子をもつ親として、心も身体も健康を保つのが大変です。
一般に、1年以内の回復率が50%と言われています。2~3年では70~80%です。
学校に全く行けなくなるような重症例では、1年後の復学率は30%ほどで、
短期間での復学は難しいようです。
気長に付き合っていくことが大切ですね。
起立性調節障害(OD)の治療法
ODの専門外来のある病院を受診することが大切です。
心の病気ではなく、身体の病気なので、気の持ちようではよくなりません。
- 水分をたくさんとる(2L~3L/日)
- 塩分は多めに
- 早寝早起きを心がける だるくても、日中は身体を横にしない
- 寝た状態から起き上がるときは、頭を下にして時間をかけて徐々におきあがるようにする
- 歩く、水泳など運動を積極的に行う
など、対策はありますし、受診し病院で内服治療をしていくこともできます。
なぜ、学校に行けないの!朝忙しいのに!と思う気持ちは痛いほどわかります。
まずは、受診することをおすすめします。
起立性調節障害は、”さぼり”や”なまけ”ととらえられることが多く、うつも併発してしまうことがあるようです。
ただしく理解し、向き合っていきたいものですね。
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